☆狂言って何?

「能楽」とは?
約700年前の室町時代から受け継がれ、現存最古といわれる日本の古典芸能、それが「能楽」です。
また他に、古典芸能の代表的なもののひとつとして、「歌舞伎」があります。この「歌舞伎」は、江戸時代から受け継がれるようになり、ストリートパフォーマンスのようなものが始まりで、世間の人々に好まれ、現代まで愛されています。
それに対して「能楽」は、大名、幕府などの当時に高貴とされた人々に愛され、世間では、少し壁がある中で行われることが多かったのです。
その内容は、ドラマティックで、昔のミュージカルのような、観る人々の感動を誘う芸能の「能」と、またコントのようなコミカルな動きやセリフで、笑いを誘う「狂言」、この二つの対極にある芸能が合わさって、上演されるものこそが「能楽」というものです。
さかのぼると、この「能楽」の生みの母親的存在は、「猿楽」とよばれる、滑稽なものまね芸を中心とした芸能で、そこに父親的存在である「伎楽」「雅楽」「田楽」などの先行芸能が影響を与え、「能楽」が完成されていったのです。
「狂言」とは?
喜劇を中心にしたお芝居の「狂言」は、人間の生きる活力を ≪笑い≫ によって生み出している芸能で、とても楽しいものなのです。
今も昔も同じように共感できるような、身近にある≪笑い≫を作品にし、何度観ても同じところで笑ってしまう、映画のような感覚で観ていただくものだと思っています。
「狂言」からみた「能」とは?
悲劇を中心にしたミュージカルの「能」は、日本ならではの、美しくも力強い舞や謡によって、観る人々に感動を与える芸能です。
またこの「能」の中にも、ナレーション的役割を果たすものなどで「狂言」が登場するのです。
「能」という感動的ストーリーを完成させるためのピースとして、「狂言」の演技は便利に活用されているのです。