狂言とは

「能楽」とは?
 
約700年前の室町時代から受け継がれ、現存最古といわれる日本の古典芸能、それが「能楽」です。
また他に、古典芸能の代表的なもののひとつとして、「歌舞伎」があります。この「歌舞伎」は、江
戸時代から受け継がれるようになり、ストリートパフォーマンスのようなものが始まりで、世間の人
々に好まれ、現代まで愛されています。それに対して「能楽」は、大名、幕府などの当時に高貴とさ
れた人々に愛され、世間では、少し壁がある中で行われることが多かったのです。その内容は、ドラ
マティックで、昔のミュージカルのような、観る人々の感動を誘う芸能の「能」と、またコントのよ
うなコミカルな動きやセリフで、笑いを誘う「狂言」、この二つの対極にある芸能が合わさって、上
演されるものこそが「能楽」というものです。                       
 
さかのぼると、この「能楽」の生みの母親的存在は、「猿楽」とよばれる、滑稽なものまね芸を中心
とした芸能で、そこに父親的存在である「伎楽」「雅楽」「田楽」などの先行芸能が影響を与え、
「能楽」が完成されていったのです。


「狂言」とは?   

喜劇を中心にしたお芝居の「狂言」は、人間の生きる活力を≪笑い≫によって生み出している芸能で、
とても楽しいものなのです。今も昔も同じように共感できるような、身近にある≪笑い≫を作品にし、
何度観ても同じところで笑ってしまう、映画のような感覚で観ていただくものだと思っています。


「狂言」から観た「能」とは?

悲劇を中心にしたミュージカルの「能」は、日本ならではの、美しくも力強い舞や謡によって、観る
人々に感動を与える芸能です。またこの「能」の中にも、ナレーション的役割を果たすものとして、
「狂言」が登場するのです。「能」という感動的ストーリーを完成させるためのピースとして、
「狂言」の演技は、便利に活用されているのです。